気ままにゲームする

プレイしてきたゲームの記録。つらつらと私見を語るだけ。

グリコンfitを使ってみた感想

先日、破格でHORIのグリコンfitを手に入れたという記事を書いたが、手元にあるアクション要素があるゲームで一通り使ってみて感じたことを、それぞれ項目に分けて書いていこうと思う。

これは手元にあった亜双義とグリコンfitがちょうど同じ大きさだったのに感動して撮った一枚。同じぬいぐるみを持っている方はサイズ感の参考になる……かもしれない。手に入れた経緯はこちらから。

・海賊無双4

個人的には無双ゲーの中でも遊びやすい部類。キャラゲーとして比較的良質だし、ボタンをガチャガチャやってればなんとなく無双してる感が出るからだ。どのキャラでもある程度特性を理解し、愛を持って使い続けていれば無双できるのが魅力だと思う。白ひげやカイドウ、ビックマムなど一部ぶっ壊れ気味のキャラクターがいるものの、彼らのワンピース本編での扱いを考えると何も違和感が無いのが面白い。とにかくキャラを動かしているだけで楽しいゲームで、グリコンfitはレバガチャしても一発で壊れてしまいそうな脆さが無いため遊んでいて気持ちいい。視点リセットがL、敵注目がR、ダッシュがZL、必殺技がZR+任意のボタンなのだが、どれも個人的にはジョイコンでは押しにくく、触ったら不安を覚えるボタンなので、グリコンfitの快適具合が半端ない。


推しはドレーク。彼は非常にスピーディな立ち回りと悪魔の実による変身でパワフルな立ち回りを両立出来ることが特徴的。なんのストレスもなく好きなキャラで無双できるのは楽しい。余談だが、身長2m越えの三十路の大男が猛スピードで走り回るあげく、空から降ってくる絵面がなかなか怖くて毎回笑ってしまう。


・Cult of the Lamb

ギリギリジョイコンで遊べていたゲームだが、グリコンfitでストレスフリーになった。このゲームは不思議のダンジョン方式のアクションパートと牧場物語的な運営パートに別れており、前者ではレバガチャが活きる。ダンジョン内に仕掛けられたトラップの種類が豊富で必然的に駆け回るプレイングになるうえ、回避の恩恵が強く、とりあえずB連打で回避しておけばどうにかなるからだ。


これは愛しい信者たちと仲良く食卓を囲んでいるところと、その信者を贄に復活の儀を行っているところ。
本作はローグライクゲームで、武器は毎回ランダムで決まる。私は苦手な武器に当たるととことん雑魚になってしまうので、呪いという強力な技を連打できるようになる装備でダンジョンに潜っている。タイミングを見極め敵の懐に潜り込む必要のある武器とは違い、呪いはひたすら連打すればどうにかなるので、丈夫なグリコンfitと私のプレイスタイルはマッチしていると思う。


・HADES

言わずと知れた名作インディー。ゲームが下手くそな私にとって、最初は一番簡単なイージーモードでもキツかった。が、死に戻りを繰り返して攻略のコツを掴み、徐々に地獄の階層を上がっていく感覚はとても楽しい。初めてハデスを倒した時はリアルにガッツポーズをした。会うたび会話内容が変化するNPCたちと死に戻りシステムがマッチしていて面白い。


これは死に戻りを繰り返すことで、攻略対象のタナトスの好感度をコツコツ上げているところ。システム的には牧場物語の贈り物に近い。
このゲーム、個人的にグリコンfitの恩恵をめちゃくちゃ感じたゲームである。というのも、私は電磁砲という長距離射撃武器に通常攻撃にスリップダメージのデバフを付けるというド陰湿な戦法をメインにしているのだが、この電磁砲はボタンを押してリロードをしなければならない。で、そのリロードに割り振られているのがRスティック押し込みである。HADESは終盤に行くと敵がとんでもなく多くなり、攻撃スピードも上がる。各エリアのボスも初見で撃破するのはほとんど不可能だ。そんなシビアな戦闘で頻繁にRスティックの押し込みを要求されるのはキツい。しかし、グリコンfitの背面ボタンにR押し込みを割り振っておくと、この課題は綺麗さっぱり解決した。リロードのもたつきが解消されたおかげで、心置きなくタナトスとのロマンスに集中できるようになった。


ホグワーツレガシー

なるべくこのゲームは携帯モードでプレイしたい。グラフィックが多少マシに見えるからだ。それに、マメに探索するのが楽しいゲームと携帯モードは相性がいい。ごろ寝しながらホグワーツレガシーとはなかなかな贅沢だろう。ゲーム自体は楽しいことに間違い無いのだが、あのクエストやらなきゃ、あそこ行かなきゃ、とやることが溜まってくるとSwitchを起動することすら億劫になってくる。やっぱりこういうゲームは携帯モードになるとプレイするハードルがぐっと下がる気がする。


空を飛ぶところと、敵対するゴブリンをぶっ飛ばしたところ。今作の主人公は敵に一切容赦しない。
これもグリコンfitの恩恵を感じたゲームだ。このゲーム、アクションパートではRスティック押し込みが敵注目なのだが、先述の通り私はスティック押し込みは出来ればやりたくない。単純にやりにくいし、そのままぽっきり折れてしまいそうなジョイコンのスティックの感覚を脳が覚えているからだ。そこで背面ボタンの登場。おかげで密猟者の拠点にカチ込むのが楽しくなった。


・ティアキン

名作ブレワイの続編。前作と世界観が地続きな続編である今作は、ブレワイの美味しい部分をそのままに、新要素を加えパワーアップしている。前作も文句なしに面白かったが、今作も負けず劣らず面白い。本編のクオリティはもちろんだが、このゲームは発売までファン同士でゲーム内容を考察したり、予約特典をどれにするかで盛り上がっていたり、と交流していた期間も楽しかったように思う。この期間がティアキンへの期待を保ち、ワクワクドキドキした気分のまま発売日を迎えることが出来た。私なんか、楽しみにしすぎて発売日に言語の授業を蹴って家に走って帰ったぐらいだ。


自分のティアキンスクショリストの中でもお気に入りのサグラダ。お気に入り過ぎてお金を貯めて部屋に飾れるようにした。
先述の通り、ティアキンはブレワイの正統進化的なゲームである。新要素のトーレルーフ、スクラビルド、モドレコ、ブループリントで等々て元々あった自由度がぐっと広がったが、いかんせんこの新要素たちはボタンを複数押さねばならない。特にスクラビルド。矢の先に素材をくっつけられるのだが、例えば爆弾をくっつけた矢を放ちたい場合はZR、十字ボタン、Rスティック、となかなか忙しい動作が必要になる。そもそもこのゲームは弓がめちゃくちゃ強いので、必然的に弓のキーコンに割り当てられているZRに触れる機会が増える。再三述べている通り、私はジョイコンのZRボタンを信じていない。というか、大切に思うあまり、出来ればジョイコン自体に触りたくないのだ。ボタンやスティックをガチャガチャやっても不安を覚えない点、グリコンfitは本当に素晴らしい。


・まとめ

読んでお分かりになると思う。私はもうグリコンfitが無いとゲームが出来ない。それほどまでにこのコントローラーが与えてくれるゲーム体験は素晴らしい。強いて難点をあげるなら、本体と無線で繋がらないためホームボタン長押しでスリープ解除が出来ない点である。しかしそれ以外には使うメリットしかないので全然気にならない。安心安全なHORI製、カラバリも豊富でポケモンドラクエなどがテーマになったコントローラーもある。ここ数日で実感したのだが、コントローラーの質はゲーム体験の質に直結すると言っても過言ではない。Switchの携帯モードで快適にゲームがしたいのなら、私的にグリコンfitはマストバイだ。もし興味がでたら、公式サイトを覗いてみてほしい。
hori.jp

で、結局ホグワーツレガシーのSwitch版どうなのよ

新年快乐!
この記事は旧暦の正月、春節真っ只中に書いている。昔はそれほどでもなかったのに、最近は日本でも春節に関連したイベントが増えたように思う。主にゲーム関連で。大陸産ソシャゲが市場の大部分を占めるようになったからだろうか。詳しいことは分からないが、まだ春節が浸透していなかった時に「正月は2回ある」と言って白い目を向けられていた身からすると春節のイベントが増え、身近になってきたのは嬉しい。あの頃、気分はさながらガリレオ・ガリレイだった。それでも正月は2回ある。

そんな少年時代、私は勉強を頑張れない子どもだった。特に理数系が苦手で、数学どころか算数でもう躓いていた。大人になった今も本能が数学を嫌うのか、ポケモンSVでも言語と美術の授業は最後までしっかり受けたのに、数学だけはノータッチのままだ。他の教科も対して良くはなかった。単純に脳のつくりが勉強に向いていないというのもあるが、勉強以上に夢中になっていたものがあったのだ。

ハリーポッターだ。映画はもちろん、しっかりと原作も全部読んだ。携帯性を重視してあの辞書みたいな分厚さのやつではなく児童書の方を読んでいたが、それでも全部読んだ。映画含めて一番好きなのは賢者の石とアズカバンの囚人だ。ワクワク感が桁違いだった。家でも読んでいたし、学校でも読んでいた。なんなら授業中にも教科書でカバーしたジャンプを読むみたいなノリでこっそり読んでいた。金曜ロードショーハリーポッターを見た日は必ず箒で空を飛ぶ夢を見た。それぐらい好きだった。USJハリーポッターに解釈違いを起こしてモヤるぐらいには今も好きだ。
https://www.sayzansha.com/smp/book/b358010.html
↑のやつ。1冊1冊が薄くて読みやすくておすすめ。

ここまでハリーポッターについて少し語ったが、今回のテーマはタイトルにある通り、Switch版ホグワーツレガシーの話だ。今もやっているかはあやふやだが、旧正月セールで安くなっていたから買った。あんなに好き好き言ってたのになんで発売日に買わないんだよというツッコミが飛んできそうだが、PS5やゲーミングPCなぞ買う金は無いし、Switch版の発売日もゲームが出来ないぐらい忙しかった。そんなこんなで買わずに年を越して、ちょうどいいタイミングでセールが来たから買ったという経緯だ。

結論から言う。満足している。
Switch版ホグワーツレガシーは、ネガティブな話題で盛り上がっていた印象がある方も多いだろう。PS5版とグラフィックを比較した動画がバズっていたような気がする。しかし考えてみればPS5とSwitchでグラフィックが大幅に違うのは当たり前だろう。それぞれがマーケティングの対象にしている層も違う。

考えてみてほしい。ホグワーツレガシーが発売された直後にこぞって配信者が取り上げていた理由を。彼らは流行りものには飛びつかなければならないという職業柄であるという以外に。それは、PS5というバカ高い最新機器のスペックを十分に活かしたホグワーツレガシーのグラフィックに他ならないだろう。無論、純粋にハリーポッターが好きでプレイしていた配信者も居るだろうが、やはり美麗なグラフィックが大きな要因だと思う。

となると、美麗なグラフィックではなくなったSwitch版ホグワーツレガシーをわざわざ選ぶのはほとんどハリーポッターシリーズのファンしかいなくなる。そもそも一般人はPS5もゲーミングPCも持っていないし、それにかける金はない。が、Switchなら手が出るし、購入のハードルも比較的低い。マリオやポケモン用に買ったけど、ハリーポッターが好きだからホグワーツレガシーもやりたい!という層に向けたソフトなのだ。対象とするお客さまが根本からして違う。

実際にプレイしてみたが、確かにグラフィックはフィルターがかかったみたいにぼやぼやしているし、ホグズミードで挟まるローディングの長さは許容範囲ギリギリだ。が、しっかり遊べる。今のところ処理落ちも無いし、目立ったバグも無い。十分に魔法界に入り込める。実際箒に乗って空が飛べるようになった時はめちゃくちゃに感動した。長年の夢が叶ったのだ。先生の目を盗んで授業中にホグワーツを飛び出し箒で友だちと飛び回るというシチュエーションもめちゃくちゃにいい。同様にヒッポグリフに初めて乗った時もすごく感動して、ちょっと泣きそうだった。各所でハリーポッターの世界観に入り込める演出があるが、ヒッポグリフに対してお辞儀ができるコマンドがあるのが特にお気に入りだ。

ここで突然だが、私がつくった主人公を見てほしい。


どうだろうか?個人的にはめちゃくちゃ良く出来たと思っている。黒い髪に鈍い赤色の瞳、好青年風の顔立ちにくっきりと刻まれた両眼の間の傷。とんでもなく好みの見た目に出来たうえに主人公の標準ボイスがザ・好青年で更にテンションは爆上がりだ。お察しの通り私は自キャラを愛でるタイプのオタクである。主人公とプレイヤーの私はイコールではなく、完全に別の存在で、ゲームの世界という箱庭の中に暮らす主人公とNPCたちを私が俯瞰して眺めているという感覚だ。実は、私がホグワーツレガシーを楽しくプレイ出来ているのはこの主人公の存在が大きい。

こんな風に、ランロク関連でたまに怪しい言動をするので、それをキャラ解釈に組み込むのがとても楽しい。完全にとばっちりで命を狙われているうえ何回か危ない目にあわされているから仕方ないと言えば仕方ないのだが、動物をつかま……助ける時の優しい声色とのギャップでやられてしまった。この時もこの時で、助けるのに失敗するとちょっと苛立ったような、呆れたような調子のセリフを言うので激しく萌える。何を隠そう、私は身内に甘く、それ以外には全く容赦しない男が大好きなのだ。

ここまで主人公に入れ込んでしまい、なんとなくで付けた顔の傷も「セバスチャンの磔の呪文を受けた時にもんどりうっているうちに付いた傷」という妄想までし始めてしまう始末である。

この場面。主人公の名前はあえて厨二っぽくしている。

作中何度か闇の魔術を使うか使わないかの選択を迫られる場面があるのだが、一周目だし善良な魔法使いでいたいし……という理由ではなく、「主人公くんはこんなことしない!!」という厄介オタクムーヴで闇の魔術に手を出していない。まあ、変身術で敵を樽に変えはするのだけど。

と、オリジナル主人公に対する愛を語るパートが少々長くなってしまったが、私はSwitch版のホグワーツレガシーに十分満足しているし、楽しく遊んでいる。無論PS5やゲーミングPCを持っているならそちらのバージョンで遊ぶのが無難だが、Switchしか持っていないポッタリアンにはおすすめ。原作ネタもふんだんに散りばめられているし、Switch版でもホグワーツの壁画はしっかり動く。箒に乗って飛ぶ爽快感は損なわれていないし、必要の部屋で一時間は余裕で飛ぶ。やってみて損は無いだろう。

ひとつ気になる点をあげるとするなら、水のグラフィックが地元の川レベルというところだろうか。まあ仕方がないと思うのだが、さすがに鶏白湯レベルのこの濁り具合には笑ってしまった。

自慢をさせてください

今回はタイトル通りの記事だ。自慢をさせてほしい。ただただ自慢をさせてほしい。

突然だが、私には前から欲しかったSwitchの周辺機器がある。それは、HORIのグリップコントローラーfitだ。HORIは元々グリップコントローラーという、Switchのジョイコンの豪華版みたいな商品を作っていたのだが、fitはそれをスリムにして、子どもや女性などの手が小さいゲーマーでも握りやすいようにした商品である。私のSwitchは任天堂の公式ページから買ったもので、そこではジョイコンの色を自由に選ぶことが出来る。青が好きなので左右青にして注文したのだが、思っていたより見た目が良くて開封時はめちゃくちゃテンションが上がった。

が、ジョイコンというのは壊れやすい。任天堂はわざとジョイコンを壊れやすく作って、その修理費や買い替えで利益を出しているのだと陰謀論が誕生するぐらいには。ジョイコンが壊れやすいという情報は事前に聞いていたが、実際触ってみるとこれがまあ頼りない。ボタンは沈みが少なくカチカチ鳴るし、細いスティックはちょっとガチャガチャやったらすぐイカれてしまいそうだ。一番貧弱そうなのはLRボタン。押すたびにヒヤヒヤする。DSの反応しなくなったLRボタンと似たような触感である。スティック押し込みも出来ればしたくないし、本体がほっそいせいで地味にZL、ZRも押しにくい。携帯モードで遊ぶたびこれらの地味なイライラに苛まれるし、せっかく自分で色を選んだお気に入りのジョイコンは出来れば壊したくない。以上の理由でグリコンfitを欲していた訳だが、値段で横着していた。だいたい5000円ぐらいする。ゲームが一本買えてしまう値段だ。

だが、奇跡は起きる。
その日、私はなんとなく外に出かけ、なんとなくサイゼリヤのランチを食べた。そしてなんとなく近くのJoshinに寄った。遂に発売された王泥喜セレクションが売り場に置いてあるかどうかを見にいったのだ。ようは冷やかしである。そこで出会ってしまったのだ。

買ってしまった。
驚くべきはこれからだ。このコントローラーの値段をご覧いただこう。

めっちゃ安くない?
見つけた瞬間、目玉が飛び出るかと思った。しかも残り2個。その日は何も買う予定がなかったのに、もう買うしかないと思って買ってしまった。ありがとうJoshin

ちなみに、ジョイコンとの大きさ比較はこんな感じ。間にいるのは大きさ比較のためのナルホドくん。横に広く厚みもあるので握りやすい。あとLRボタンの押した感触が気持ちいい。自分は使わないけど、連射機能や背面ボタンもある。

ジョイコンを気遣いながらHADESをやっていた身からすると満足感しかない出来だ。私は人より手が小さいのだが、グリコンfitは握りやすくてちょうどいい。唯一の難点をあげるならば、装着時の横幅が倍ぐらいになるので、元々使っていたケースに収まらなくなることだろうか。まあそれは後でちょうどいいケースか持ち運び方を考えるとして、今は携帯モードで遊びまくろうと思う。

以上、ささやかな自慢終わり。

ブログ更新のためにswitchのフィルムを張り替えた

三日坊主、という言葉がある。三日で坊主になるまで徹底的にむしり取る……という意味ではなく、物事に飽きやすい人のことを指す言葉である。半端な気持ちで出家した坊主が3日で俗世に帰ってきた、というお話が由来らしい。……当ブログは、まさに今、それと同じ状況に置かれている。私はとても、とても飽きやすい。趣味は多い方だし、好奇心もほどほどにある。けれど飽きやすい。こういった、自分の考えを文章にして人に見せる行為自体は好きなのだが、いかんせんこだわりが強い。無駄にプライドが高いので、いやここはもうちょっと細かく書かないと……みたいな足踏みを何回も何回もしてしまう。

ブログはいかに更新できるかが勝負だ。継続は力なり、塵も積もれば山となる、千里の道も一歩から。同じような言葉がたくさんあるということは、それほどコツコツと続けるのが大切なのだということだ。大抵の場合、先人たちの言葉は素直に聞き入れる方が賢明である。

という訳で、今回は更新頻度を加速させるために、いかにも!という風なブログ記事を書いてみようと思う。では本題に入ろう。私はSwitchでゲームをするのだが、とあることに悩まされ続けている。画面の反射が激しいのだ。

私は外にSwitchを持ち出して移動時間でゲームをするのが習慣になっている。その時に気になって仕方がないのだ。画面の反射が。どれぐらい反射するのか、画像を見てもらった方が早いだろう。

これは室内灯を最大に明るくした部屋で、ガラスフィルムを貼って起動していない状態の写真だ。画面にちょこんと乗ったミミッキュは反射具合をより分かりやすくするために協力してもらっている。

ガラスフィルムというのはまあそれはそれは反射する。ガラスという特性上仕方がない部分ではあるのだろうが、それにしたってとんでもない反射だ。ミミッキュの顔どころか天井の角までバッチリ反射している。想像してみてほしい。気晴らしにゲームでも、とSwitchを起動したのに、プレイ中ずっと画面に反射した自分と見つめ合わなくてはならない苦痛を。頑張って気を反らせば見ないフリもできるのだが、ロード中不意に真っ暗になるとダイレクトにバケモンの顔が視界に飛び込んできて、強烈な不快感を覚える。これがスリップダメージのごとくじわじわと重なっていき、最終的にもういいや……とSwitchをスリープしてしまう。

厄介なのはゲームごとに反射具合が違うということだ。これはあくまで個人的な感覚でしかないのだが、例えば、ポケモンなどの色味がカラフルなゲームは反射しにくい。

同じ環境で撮った写真だが、ほとんど反射していないのが分かるだろうか。色味が華やかなうえ画面をじっと見ることを必要としないゲームなので、ポケモンは反射を気にせず遊びやすいゲームだ。……まあ、画面が光ってるんだから反射しにくいというのは当たり前の話ではあるのだが。

問題はここからだ。
突然だが、私の一番好きなゲームは逆転裁判シリーズだ。この世界に存在するどのゲームよりも面白いと思っている。特に「成歩堂セレクション」としてまとめられている初期の3作品は傑作中の傑作である。その傑作の生みの親が手掛けたゴーストトリックもまた、例に漏れず傑作である。
シリーズの良いところのひとつは、精密な操作技術を必要としない部分だと思っている。なんせテキストを読んで、スティックを倒し画面にカーソル合わせてボタンを押すだけなのだ。UIはポートピア連続殺人事件となんら変わりない。

だからこそ、家庭機かつ携帯機というコンセプトのSwitchとめちゃくちゃ相性がいいのだ。こういうゲームはどうしてもある程度の時間が取られるし、再プレイまでの時間が開くとストーリーを忘れて詰んでしまう場合もあるので、隙間時間にコツコツと出来るのはありがたい。という訳で、私は移動時間はもっぱら大逆転裁判をプレイしている。
……ではご覧いただこう。大逆転裁判をプレイした時の反射具合を。

それはもう、モーレツに。いっそカナシイほどに反射する。原因はおそらく絵の色味だろう。大逆転裁判は、文明開化直後の日本とイギリスが舞台になっていて、そのコンセプトを統一するためにキャラクターや背景が少しくすんだ色になっている。大正ロマンとか、そういう雰囲気のカラーリングだ。まあ、本編は明治時代の話だが。

特に第一話の舞台、大日本帝国の大法廷は英国のものより質素で、暗い。オマケに主人公もその相棒も真っ黒い制服を身にまとっている。もうめちゃくちゃ反射するのだ。携帯モードになれば、当然画面が小さくなるので、テキストのサイズも自ずと小さくなる。で、その小さい文字を読もうと顔を近付けると、真っ黒い画面越しに気色の悪いアイツと目が合うのだ。
大逆転裁判は、傑作だ。練り込まれたストーリー、美麗かつ独特の世界観を持ったキャラデザイン、美しく壮大な旋律を奏でるBGM。それらが合わさってはじめて、大逆転裁判という傑作が成り立つ。それらすべてを画面に写ったバケモンにぶち壊されるのが耐えられないのだ、私は。

そう、私はやつを成敗してやることを心に決めた。

アンチグレアフィルムをポチッた。
Amazonで適当に見つけた1000円ぐらいのやつだ。最近の液晶に貼るフィルムはやたら豪華な付属品だったりガイドの枠がついてたりするのが多いが、これはクリーナーとフィルムだけのストロングスタイル。いつだって信じられるのは己の技術のみ。

……苦節5分、4回ほど貼りなおし、指で気泡を押し潰しようやく装着。さあ、反射具合を見てみよう。

ぜ、全然反射してない……!!
不器用なため神経をすり減らしながらフィルムと格闘しただけあってこれにはテンション爆上げ。

これで反射を気にせず大逆転裁判を楽しむことができる。今年一番いい買い物かもしれない。もっと早く買っておけばよかった。

という訳で、今回の記事はこのあたりでしめておく。Switchの携帯モードでよく遊ぶゲーマーは買っておいて損はしないと思う。

【ICEY】第四の壁をぶち壊してナビゲーターをおちょくれ!

前置き

スクショ、ネタバレあり

今回はICEYを実際にプレイした感想をつらつらと書いていきたいと思う。ICEYはロックマンのような、2D横スクロールアクションゲームである。しかし2Dマリオの森ステージで詰んでしまうほどゲームが下手くそな私にとって、横スクロールアクションは積極的に手を出すジャンルではない。では何が決め手となってICEYをプレイするに至ったか。
その理由はシンプル、下野紘である。

ICEYとは?

ICEYとはどんなゲームか。わざわざ私が説明するより、マイニンテンドーストアのソフト紹介ページを見てもらった方が早い。

メタ視点のナレーションが笑いを誘う、第四の壁をぶち壊せ
『ICEY』は横スクロール型2Dアクションゲームだ。君はナビゲーターの指示に従い、ICEYの目を通してこのゲームの世界の真相を解き明かさなくてはならない。
しかし、その真相は――『ICEY』は横スクロール型2Dアクションゲームではないかもしれないし、君はICEYの目を通して世界を見ることも、世界の真実を解き明かすこともないかもしれない。

『ICEY』の本質はメタ要素にこそある。プレイヤーはナビゲーターの指示に抗い、「ゲームとは」「真相とは」といった命題と向き合うことになる。『ICEY』の中で、君が演じるのはICEYであり「君自身」ではない。
しかしそれすらも絶対ではなく、君は「君自身」を演じ、「君自身」としてICEYを操作することもできる。
そう、これはアクションゲームの皮をかぶった罠なのだ。

さあ、今こそ物語の真相を解き明かす時だ。

ICEY,I SEE。

(マイニンテンドーストアより引用)

上記がICEYのすべてである。主人公のICEYは無口で無表情、攻撃時のボイスすら無い。その代わりに、ICEYを導くナビゲーターがこれでもかというほどたくさん喋る。そのナビゲーターのCVを担当しているのが下野紘なのだ。ぶっちゃけ言ってしまうと、このゲームの面白さは8割ぐらい下野紘の一人芝居で成り立っているように思う。彼がいなければ、ICEYはただの2Dスタイリッシュアクションゲームになってしまうのだ。

基本的にナビゲーターは「ICEYは研究所を出た」とか「強敵を倒したICEYは次のエリアに進んだ」とか、地の文を淡々と読むように喋る。プレイヤーが詰まないよう、次にするべきことを「ICEYは○○した」というかたちで示してくれる。

こういう感じ。

私は下野紘の声が好きなので、これだけでもかなり満足感があった。これは私の趣味でしかないのだが、ナショジオディスカバリーチャンネルでナレーションをする時のキャラを作っていない声優の声が大好きなのだ。

話をICEYに戻して……先述の通り、基本的にナビゲーターはナビゲーターとして必要最低限の関与しかしてこない。しかしそれは、プレイヤーが素直にゲームを進めた場合のみ。このゲームの真髄は、ナビゲーターに反抗し彼を憤怒させるところにある。
例えば、チュートリアルを済ませた後最初に行くステージに崖がある。本来ならば近くにあるマシンを操作して橋をかけるのが正解なのだが、ここでナビゲーターの指示に反してわざと何回も崖に落ちていると、なんとナビゲーターがキレる。キレるし、「こんな簡単なことも出来ないのか」と説教までしてくる。その先のジャンプして毒沼を渡るシーンで毒沼に落ちると、「この程度も飛び越えられないのか」とため息まじりで蔑んでくる。

このナビゲーター、かなり感情豊かで、プレイヤーの行動次第で泣いたり笑ったり怒ったりする。ステージ探索中に「そっちには何も無いって言っただろ!!」とキレられた時は素で笑ってしまった。そう、このゲームはプレイヤーが想像するより積極的に第四の壁をぶち壊し、こちらに話しかけてくる。

キレても言うことを聞かない場合は切にお願いするナビゲーター。

こっちからナビゲーター側に干渉することもできる。

とにかくナビゲーターをおちょくる

最初に述べた通り、私は下野紘目当てでこのゲームを買った。下野紘にキレられ罵倒され愚痴を聞かされ、時には泣かせたりも出来る今作には大満足である。このゲームの巧みな点は、ナビゲーターの面白いセリフを聞くためには彼に逆らわなければならない点だ。何も彼は常にカリカリしている訳ではない。プレイヤーが彼の指示を無視してやんちゃばかりしているから彼はプッツンしてしまうのである。どれだけナビゲーターに説教されようとも、そもそもの要因はプレイヤー側にある。つまり、ナビゲーターのキレ芸は一方的でも理不尽でもないのだ。だからこそ、プレイヤーはストレスを感じることなく彼のキレ芸を楽しむことが出来る。

ナビゲーターの指示を無視しすぎると拗ねて別ゲーをプレイさせられる。


あんまりやんちゃしてると記憶を削除されることも。


実はこのゲーム、普通にラスボスを倒してもクリア扱いにはならない。スタッフロールは流れるがそれはフェイク。

サウンドのところが「ナビゲーターがネットで拾ったBGMとSE」とふざけた表記になっている。トゥルーエンドにたどり着くには実績を解除するしかないのだが、その実績の半分ぐらいはナビゲーターに逆らわなければ解除出来ない。つまり公式側がナビゲーターの指示に反する遊び方を推奨しているのだ。寄り道をしてイベントを見ることで実績を解除、ステージ選択画面に戻りまた次の実績を解除……という流れだ。

ちなみに、素直に指示に従うとナビゲーターが大げさに感動する。よほどプレイヤーのことを信用していなかったのだろう。


この実績イベントだが、当然ナビゲーターが深く関わってくる。どれも面白くて好きなのだが、私は特にナビゲーターが撃たれるイベントが好きだ。CV下野紘のみっともない命乞いを聞けるからである。これは完全に私の思想なのだが、ショタショタきゃぴきゃぴした下野紘ボイスがあんまり好みではなく、どちらかというと好青年的な、大人な感じの落ち着いた雰囲気の演技の方が好みだ。今回のナビゲーターはちょっと人格に問題があるゲスい感じだったが、それも大変好みだった。ナビゲーターは完全にメタ要素なので、たまに彼の声に合わせて布が擦れる音や何かがぶつかる音が聞こえてくることがある。イメージ的には、通話しながら同じゲームを一緒に遊んでいる感覚に近い。とあるイベントの、椅子から立ち上がるような音の後に「ふぅ、ふっ、ふー……っ、」と今にも死にそうな呼吸を繰り返すナビゲーターがとってもとっても良かった。撃たれるイベントも撃たれた後にしっかり呻くのがポイントが高い。

ナビゲーターの妻からの着信から始まるという、とんでもないイベント。ボイスドラマを聞いているようで面白かった。

あとは「くそっ、恩を仇で返す気か!」の「くそっ」の発音、イラつきを隠せない「おい……」、ヒステリックな「殺せ!」という叫び、妙に甘く響く「おやすみ」……やはりCV下野紘は伊達じゃない。個人的なCV下野紘の推しキャラが正義の人なので、同じCVのナビゲーターから「臆病者!」と罵られるのは大変に良い経験になった。

ここに書いてあるイベントがちょっとでも気になったらぜひ実際にプレイして、下野紘の演技を堪能してみてほしい。

さいごに

ともかく、ICEYは下野紘のファンなら買いだ。下野紘の怒声、泣き声、鼻歌、咳払いにゲップまで堪能出来てしまうからだ。これでナビゲーターの一人称がひらがなの「ぼく」だったら本当に頭がおかしくなっていたと思う。こういうゲーム、他の声優でもやってくれないだろうか。森川智之とか、近藤孝行とか、竹本英史とかで。

逆にUndertaleを100倍濃くしたようなメタネタに寒さを感じてしまうゲーマーにはおすすめ出来ない。

こういうのとか

こういうの。
ICEYは基本的にこのノリで進む。

アクション要素はそこまで複雑じゃないし、一部の敵が頭おかしいぐらい強いが何時間かかければ撃破出来る。そこはアクションゲーム下手勢の私が保証しよう。ぜひナビゲーターをおちょくりながらトゥルーエンドまで行ってみてほしい。クリア後にはきっと「面白いゲームだった」と思えることだろう。

冒涜的な神々の存在にはご注意を。